ニュージーランドの天気は、ちょっとした不便から、道路の通行止めや避難にまで一気に変わることがあります。雨を全国一律の出来事と考えず、警報を自分のいる谷、海岸、川、道路に結びつけて受け止める必要があります。

01

公式の警報を使う

出発前と、天候が崩れている間は、MetService(ニュージーランド気象局)の荒天情報と、地元のCivil Defence(各地の防災当局)の情報を確認しましょう。道路への影響は、NZ交通局(Waka Kotahi)と自治体が発表しています。

近くの町の天気が、山の峠や海辺のキャンプ場の天気を表しているとは限りません。警報の対象地域と、予想される時間帯を読みましょう。

02

ピークになる前に移動する

当局から呼びかけがあったら、河川敷、海沿いの低地、吹きさらしの森のキャンプ場から早めに離れましょう。目に見える洪水や枝の落下で予報を確かめるまで待ってはいけません。

ほかの車をふさがないようにして、安全な出口に向けて車をとめておきます。鍵、靴、防寒着、欠かせない薬はすぐ持ち出せるようにしておきましょう。

03

嵐が過ぎたあと

雨がやんでも、浅瀬の渡り、土砂崩れの跡、未舗装路は危険なままかもしれないと考えましょう。冠水した道路を走ったり、通行止めを迂回したりすることは絶対にしないでください。

飲み水に関するお知らせとキャンプ場の状況を確認し直しましょう。穏やかな朝だからといって、被害を受けたアクセス道路が開通したとは限りません。

04

天気は予報より速く変わる

ニュージーランドはタスマン海を渡ってくる気象システムの通り道にあり、それを弱めるものが何もないため、1時間のうちに状況ががらりと変わることがあります。町の予報からは、20分先の峠や吹きさらしの海岸、谷のことはあまりわかりません。

MetServiceでは地域ではなく具体的な場所を確認し、吹きさらしのサイトや山道に向かう前には、朝にもう一度確認しましょう。2日以上先の予報は、計画ではなく目安として扱います。

覚えておきたいこと
  • 地域ではなく場所で確認
  • 毎朝確認し直す
  • 2日先の予報は目安
05

いちばん多いトラブルは風

キャンプ旅を台無しにするのは、雨より風のほうが多いものです。出しっぱなしのオーニング、風を真横に受けるテント、開けたままのルーフベントが原因の大半で、風は夕暮れに弱まるどころか、夜にかけて強くなるのがよくあるパターンです。

テントは風を受ける面がいちばん小さくなる向きで張り、張り綱は最低限ではなくすべて使いましょう。オーニングは動き始めてからではなく、寝る前にしまいます。強風の予報なら、眺めより風よけを選びましょう。

06

洪水と河川敷

網状に流れる川の河原や低い河川敷は、キャンプにぴったりに見えますが、大雨のときはいちばん危険な場所です。ニュージーランドの川は非常に速く増水し、何時間も離れた見えない上流で降った雨に足をすくわれることになります。

明らかな浸水の高さより上でキャンプし、砂利の中州や島には決して泊まらず、水位が上がったり濁ったりし始めたら離れましょう。冠水した道路を車で渡ろうとしないでください。水の深さも、その下にまだ道路があるかどうかも、車からはわかりません。

覚えておきたいこと
  • 砂利の中州には絶対に泊まらない
  • 晴れていても上流の雨で増水
  • 冠水した道路は絶対に走らない
07

警報が出たらどうするか

MetServiceは注意報と警報を、Civil Defenceは緊急時の情報を、NZTA(NZ交通局)は通行止めを、環境保全省(DOC)は遊歩道(トラック)とキャンプ場の警報を出しています。この4つで計画を変えるべきことはすべてわかるので、電波があるうちに確認しておきましょう。

自分のいる地域に荒天の警報が出たら、設備の整ったキャンプ場、キャビン、町に移りましょう。大げさではありません。ニュージーランドの本格的な嵐の中、吹きさらしの場所でキャンプするのは、よくて不快、悪ければ危険です。

08

移動を決断する

よくある判断ミスは、移動すると計画をあきらめるような気がして、その場にとどまってしまうことです。前線が来る前に、設備の整ったキャンプ場、キャビン、町へ移るのにかかるのは1泊分の料金と短いドライブだけで、それで危険のほとんどがなくなります。

天気が崩れてからではなく、まだ明るく電波もあるうちに決めましょう。暗くなってから強まる嵐の中、吹きさらしのサイトから車で抜け出すのは、とどまるよりも、早めに出発しておくよりも、ずっと危険です。

「どこか探せばいい」という漠然とした考えではなく、地域ごとに具体的な避難先を決めておきましょう。ホリデーパークの名前と空きがあることがわかっていれば、いざというときに迷わず決断できます。

09

天気が回復したら

土砂崩れ、倒木、流された浅瀬の渡りは、雨がやんでも何日も残ることがあり、道路の開通は天気の回復より遅れます。晴れた朝だからルートも通れると思わず、移動する前にもう一度状況を確認しましょう。

川は雨のあともしばらく増水して濁ったままなので、行きは問題なかった渡渉が、帰りもそうだとは限りません。空ではなく、道路と川の状況に合わせて1日を組み直しましょう。

覚えておきたいこと
  • 道路の開通は天気の回復より後
  • 川の増水は長く続く
  • 移動する前に再確認
MAP

ルート上のスポット

MetService warningsCivil Defence alertsFlood-prone campsExposed coasts

出発前に確認

ルールや状況は変わります。出発前に公式情報と、目的の公園やキャンプ場のページをあらためて確認してください。

FAQ

よくある質問

ニュージーランドの嵐は、どのくらい前に予測できますか?+

1日もないことがよくあります。特にウェストコーストや吹きさらしの高山の峠では、穏やかな天気が数時間で荒天に変わることがあるので、昨日確認した予報を計画にしないでください。

キャンプ中に荒天の警報が出たらどうすればいいですか?+

川岸、ビーチ、木の下から離れ、その場でやり過ごそうとせず、町か風を防げる正式なキャンプ場に移りましょう。嵐のあとはすぐに通行止めになるので、早めに出発するのが、たいてい唯一の選択肢です。

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