2026年のニュージーランドで、どんな旅にも一番というキャンプアプリはありません。ただ、旅の途中で出てくる疑問ごとに、いちばん頼りになるアプリはあります。犬を連れて泊まれる環境保全省(DOC)のキャンプ場はどこか、無料のキャンプ場をほかの旅行者はどう評価したか、今夜泊まれる電源付きサイト(パワーサイト)をどこで予約できるか、明日はどのトラック(登山道)を歩くか。ニュージーランドのキャンプ旅で押さえておきたい7つのアプリを、2026年10月20日にApp Storeの現在の掲載情報と各開発元のサイトで確認しました。KiwiCampingは当サイトの運営元が開発しているアプリなので、最初に載せています。その理由と、ほかのアプリのほうが向いているケースもあわせて紹介します。
まずは結論から
旅の中心がDOCのキャンプ場、山小屋、トラックで、保存したスポットを日付と順番の入ったルートにまとめたいならKiwiCampingを選びましょう。旅行者のレビューを最重視するならRankers、予約・お得情報・ダウンロードできる地図を、オーストラリアにも対応した1つの無料アプリでそろえたいならCamperMateです。公表されているニュージーランドのスポット数が最も多いアプリを、最初に1回払うだけで使いたいならWikiCamps New Zealandが向いています。
農場やワイナリーなど、私有地での1泊を予約するなら専門のCampableです。NZMCA Appが役に立つのはニュージーランド・モーターキャラバン協会(NZMCA)の会員だけで、山歩きも組み合わせた旅で歩く部分に持っていきたいのがAllTrailsです。2週間より長く旅する人の多くは、このうち2つを使うことになります。たいていは、場所を探して計画する用と、レビューや予約用の組み合わせです。
| アプリ | 向いている用途 | 料金 | 対応機種 | NZでの評価 | 圏外での利用 |
|---|---|---|---|---|---|
| KiwiCamping | DOCのキャンプ場・山小屋と旅の計画 | 無料、パスはNZ$3.99〜NZ$12.99 | iPhone(iOS 26以降) | 3.8(4) | スポットの詳細は可、地図タイルは不可 |
| Rankers Camping NZ | 旅行者のレビュー | 無料 | iPhone、iPad、Android、ウェブ | 4.7(3,322) | キャンプ場情報はアプリ内に収録、地図はWi-Fiでダウンロード |
| CamperMate | 予約・お得情報、NZとオーストラリア | 無料(広告あり) | iPhone、iPad、Android、ウェブ | 4.4(606) | 地図と情報をダウンロード可能 |
| WikiCamps New Zealand | NZのスポット掲載数が最多 | NZ$7.99の買い切り(iPhone) | iPhone、iPad、Android | 4.5(137) | Offline Modeでスポットと旅行プランを利用可 |
| Campable | 私有地での宿泊 | アプリは無料、1泊の料金はホストが設定 | iPhone、Android | 4.5(13) | 記載なし |
| NZMCA App | NZMCAの会員 | アプリは無料、会費は入会金NZ$150と年会費NZ$102 | iPhone、iPad、Android | 評価はまだなし | 記載なし |
| AllTrails | トランピングとウォーキング | 無料、有料プランのPlusとPeakあり | iPhone、Android、ウェブ | 4.8(5,198) | 地図のダウンロードは有料プラン |
1. KiwiCamping:DOCのキャンプ場、山小屋、ルートの計画に
KiwiCampingは、DOC自身のデータをもとに作ったニュージーランドのキャンプ地図兼旅行プランナーです。2026年8月時点のデータには、DOCのキャンプ場287か所、DOCの山小屋927軒(寝台7,661床)、DOCのトラック1,453本が入っています。料金、犬の同伴ルール、予約の要否も、DOCが公表している場合は載せています。スポットの詳細はスマホの中にあるので、ウェストコーストやフィヨルドランドの圏外でも、キャンプ場の設備や料金を開けます。ただし地図タイル、ルート案内、天気、写真には電波が必要で、ダウンロードした地図の代わりにはなりません。
差がつくのは計画機能です。スポットは「気に入った」「スター付き」「訪問済み」「訪問したい」や自分で作ったコレクションに保存できます。旅行には選んだスポットを順番つきの立ち寄り先として入れ、日付、メモ、やることリスト、ルートの総距離、旅のうちどれだけ訪問したかをまとめられます。スポットの詳細画面には、現地の天気、自分の通貨に換算した費用、そしてAppleが対応している場所ではAppleのLook Aroundも表示されます。
料金と対応機種:ダウンロードは無料ですが、無料版で開けるのはBookItの宿泊施設とツアーだけです。DOCのキャンプ場、山小屋、トラック、汚水廃棄場(Dump Station)、保存したコレクション、旅行、ガイドには、有料の「パス」であるKiwiCamping Passが必要です。ニュージーランドのApp Storeでは、3.99NZドル〜12.99NZドルのプランが並んでいます。iPhone専用で、iOS 26以降に対応しています。
正直に言うと弱点もあります。まだ新しいアプリで、ニュージーランドのApp Storeでの評価は4件(3.8)と、Rankersの3,322件に対してごくわずかです。アプリ内に旅行者のレビューはなく、Android版もありません。直近の10人のキャンパーがそのキャンプ場をどう感じたかを読みたいなら、RankersやCamperMateのほうが参考になります。

- 向いている旅:DOC中心の旅とルート計画
- DOCのスポット、コレクション、旅行はパスが必要
- iPhoneのみ、iOS 26以降が必要
2. Rankers Camping NZ:旅行者のレビューならこれ
Rankersは、この比較の中でニュージーランドのApp Storeの評価件数が最も多いアプリで、確認時点では3,322件、平均4.7でした。掲載ページによると、1,500か所以上のキャンプ場と6,600以上のスポット、108,000件を超えるレビューがあり、レビューはすべてチームのスタッフが読んで確認しています。掲載するのはコミュニティが承認した場所だけです。予約できるキャンプ場も約500か所、アクティビティのお得情報も150件以上載っています。
キャンプ場の情報は最初にインストールした時点からアプリ内に入っていて、詳しい地図はWi-Fiでダウンロードしておけば電波の届かない場所でも使えます。これはiPhone版とAndroid版の機能で、ウェブ版では使えません。ダウンロードも利用も無料で、iPhone、iPad、Android、ウェブに対応しています。
強み:ここで比べたアプリの中で最も多い108,000件超のレビュー数を公表していて、無料のキャンプ場に寄り道する価値があるかを判断するのに役立ちます。弱み:iPhone版のダウンロードサイズが約794MBと大きく、Google Playでの評価は1,771件で3.7と低めです。また、レビューに書かれているのは誰かの一夜の体験で、今のルールではありません。その場所に落ち着く前に、自治体の条例か現地の標識を確認しましょう。
- 向いている用途:ほかの旅行者の体験を読む
- ダウンロードも利用も無料
- iPhone、iPad、Android、ウェブ
3. CamperMate:NZとオーストラリアの予約・お得情報に
CamperMateは、Outdoriaが提供する1つの無料アプリで、タスマン海をはさんだニュージーランドとオーストラリアの両方をカバーしています。無料と有料の場所を絞り込むフィルター、旅行者のレビューと写真、保存リスト、空き状況つきのキャンプ場予約、地元のお得情報、提携するレンタカー会社へのリンクがそろっています。2026年10月中旬に公開されたバージョン5.8では衛星表示が加わりました。掲載ページには、地図とスポット情報をダウンロードして電波のない場所でも使えると書かれています。
確認時点の評価は、ニュージーランドのApp Storeで606件・平均4.4、Google Playで12,568件・4.0で、27の言語に対応しています。アプリは無料で、広告が表示されます。
強み:オーストラリアにも渡る旅なら1つのアプリで済み、ホリデーパーク中心のルートでは予約とお得情報の機能が役に立ちます。弱み:商業施設の掲載やお得情報が無料の場所と同じ地図に並ぶので、ひとつのものだけを探したいときはごちゃつきがちです。アプリには広告も表示されます。
- 向いている用途:NZと豪州の予約・お得情報
- 無料(広告あり)
- 地図と情報をダウンロードして圏外でも利用可
4. WikiCamps New Zealand:利用者がつくる最大のデータベース
WikiCamps New ZealandはWikiCamps Australiaとは別のアプリで、App Storeではサブスクリプションではなく7.99NZドルの買い切りです。開発元によると、ニュージーランドのスポットは12,000か所以上あり、利用者のレビューと写真、1,000か所を超える予約可能なスポット、燃料代の見積もりもできる旅行プランナーを備えています。Offline Modeを使えば、スポットと旅行プランを電波のない場所でも見られます。
評価はニュージーランドのApp Storeで137件・平均4.5、Google Playで1,042件・3.0でした。iPhone、iPad、Androidに対応しています。
強み:ここで比べた開発元が公表している中でニュージーランドのスポット数が最も多く、iPhoneなら継続的な費用がかかりません。弱み:ほぼすべての情報が利用者の投稿と更新によるもので、公式の情報源と照らし合わせて確認されているわけではありません。Google Playでの評価も3.0と低めです。法的に重要なことは、自治体かDOCのページで確かめましょう。
- 向いている用途:買い切りで最大の掲載数
- iPhoneは7.99NZドルの買い切り
- 利用者が追加した場所は裏取りする
5. Campable:私有地で1泊するなら
Campableは、ワイナリー、農場、果樹園、スポーツクラブの私有地に、キャンピングカーで泊まる予約ができるアプリです。1泊の料金はホストが決め、予約と支払いはアプリ内で済みます。予約が確定すると、ホストの電話番号がわかります。ニュージーランドのApp Storeでの評価は13件・平均4.5で、Android版もあります。
強み:混み合うフリーダムキャンプのエリアを離れて、静かで合法的な夜をすぐに予約できます。弱み:掲載しているのは数百のホストで、すべてを網羅した一覧ではありません。また予約のためのアプリなので、DOCのキャンプ場やホリデーパークを探す用途には向きません。
- 向いている用途:予約制の私有地ステイ
- 料金はホストが設定
- iPhoneとAndroid
6. NZMCA App:モーターキャラバン協会の会員向け
NZMCA Appは、ニュージーランド・モーターキャラバン協会の会員向けアプリで、Travel Directoryと、協会が運営するNZMCA Parksを利用できます。NZMCA Parksの料金は、会員なら大人1人1泊5NZドルです。アプリは無料ですが、会費は入会金150NZドルと年会費102NZドルなので、1年目は252NZドルかかります。
強み:セルフコンテインド認証のキャンピングカーで長旅をするなら、会員向けのパークで損得の計算が大きく変わります。弱み:NZMCAの会員になる必要があり、ニュージーランドのApp Storeではまだ評価がなく、Google Playでは156件で3.2でした。
- 向いている人:NZMCAの会員
- 入会金150NZドルと年会費102NZドル
- 会員パークは大人1人1泊5NZドル
7. AllTrails:旅の山歩きの部分に
AllTrailsはキャンプではなく、ウォーキングとトランピング(ニュージーランドでいう山歩き)のアプリです。この比較のなかで最も評価が高く、ニュージーランドでの評価は4.8(5,198件)、Google Playでは4.5(388,000件以上)です。トラックの地図、レビュー、記録は無料で使えますが、電波のない場所で使うために地図をダウンロードするには、有料のPlusかPeakのサブスクリプションが必要です。
キャンプ場、汚水廃棄場、ホリデーパーク、フリーダムキャンプの情報はないため、車で回る旅ではこれだけでは足りません。キャンプアプリと組み合わせ、人里離れた場所を歩く前にはDOCのトラック警報も確認しましょう。
- 向いている用途:トラックとトランピング
- 地図のダウンロードは有料プラン
- DOCのトラック警報も確認
DOCの予約システムを見落とさない
DOCは全国向けのキャンプアプリを出していませんが、bookings.doc.govt.nzの予約システムは、グレートウォークの山小屋とキャンプ場、そのほかのDOCの予約制スポットを予約できる唯一の場所です。2026〜27年シーズンのグレートウォークの予約は2026年5月に始まりました。夏のグレートウォークの多くは、海外からの旅行者にニュージーランド人より高い料金を設定しています。
キャンプ場をどのアプリで選んだとしても、予約はDOCで済ませ、予約確認はスマホに保存しておきましょう。アプリに載っていることは、予約の証明には決してなりません。車で向かう前の閉鎖情報の確認は、DOCの警報ページが確実です。
選定と確認の方法
ニュージーランドを旅する人が実際に検索し、ダウンロードしているアプリから出発して、今のニュージーランドでのキャンプ、宿泊、ウォーキングに対応しているものを残しました。Roadtrippersは、ニュージーランドの掲載ページにアメリカとカナダ向けに作られていると書かれているため、Hipcampは現在のニュージーランドの掲載ページを確認できなかったため、対象から外しています。Gaspyは、この比較ではなく燃料価格の比較で扱うアプリです。
各アプリについて、ニュージーランドのApp Storeの現在の掲載ページ、開発元のサイト、Google Playにあればその掲載ページを、すべて2026年10月20日に確認しました。評価、料金、機能はその日の掲載内容のとおりです。開発元の説明で確認できなかった機能は数に入れていません。このページに書かれていない機能があっても、そのアプリにその機能がないという意味ではありません。
旅のスタイルに合う組み合わせ
セルフコンテインドのバンで人里離れた地域を回るなら、電波がなくても開けるDOCのデータを最優先にし、どのみち電波が入るにぎやかな区間用にレビュー中心のアプリを足しましょう。電源付きサイトとスクールホリデーを軸にした家族旅行なら、予約向けのアプリが役に立ち、圏外での充実度はそれほど重要ではありません。
本格的な山歩きも含む旅なら、車で泊まる夜はキャンプアプリ、トランピングの日はAllTrailsかDOCのトラックのページと使い分けましょう。アプリを2つ持ち歩くのは選びきれなかったからではなく、理にかなった答えです。
ピンではなくルールを確認する
ここで比べたアプリは、当サイトの運営元のアプリも含めてすべて計画のための道具です。自治体の条例、DOCの告知、DOCの警報、土地の管理者の指示は、スマホに保存されたどの情報よりも優先され、アプリのデータが更新されるよりも頻繁に変わります。特に火気の制限やラーフイ(rāhui)は、急に出されることがあります。
その夜の場所に落ち着く前に、入口の標識を読みましょう。アプリと食い違っていたら、標識に従います。この習慣にお金はかからず、フリーダムキャンプができる場所を守ることにつながります。
- アプリより標識が優先
- 人里離れた区間の前にDOCの警報を再確認
- 火気の制限は一晩で変わることも
ルート上のスポット
出発前に確認
ルールや状況は変わります。出発前に公式情報と、目的の公園やキャンプ場のページをあらためて確認してください。
よくある質問
2026年、ニュージーランドでいちばんのキャンプアプリは?+
旅の内容によって変わります。DOCのキャンプ場、山小屋、ルートの計画なら、当サイトが開発するKiwiCampingがおすすめです。ニュージーランドのApp Storeで評価件数が最も多いのはRankers、予約・お得情報・ダウンロードできる地図をまとめて使えるのはCamperMate、公表しているニュージーランドのスポット数が最も多いのはWikiCamps New Zealandです。2つを併用する旅行者も多くいます。
ニュージーランドで使える無料のキャンプアプリはありますか?+
RankersとCamperMateは無料でダウンロードできます。KiwiCampingもダウンロードは無料ですが、DOCのキャンプ場、山小屋、トラック、汚水廃棄場、コレクション、旅行には有料の「パス」が必要です。WikiCamps New ZealandはiPhoneでは7.99NZドルの買い切りです。
ニュージーランドの圏外で使えるキャンプアプリは?+
Rankersはキャンプ場情報をアプリ内に収録していて、詳しい地図はWi-Fiでダウンロードできます。CamperMateは地図とスポット情報をダウンロードでき、WikiCampsにはOffline Modeがあります。KiwiCampingはスポットの詳細をスマホに保存していますが、地図タイル、ルート案内、天気には電波が必要です。
ニュージーランドのフリーダムキャンプにおすすめのアプリは?+
アプリで候補を絞り込み、最終的な判断は自治体の条例と現地の標識に任せましょう。どのアプリも正式な判断のよりどころではないからです。Rankers、CamperMate、WikiCampsにはどれも無料の場所についての旅行者の報告が載っていますが、ルールそのものを決めるのは各自治体で、保全地ではDOCです。
そのまま旅へ
立ち寄り先を保存して、旅全体を計画
保存したスポットから順路を組み、距離を計算し、日付、メモ、やることリストもまとめておけます。



