ニュージーランドのフリーダムキャンプは、自治体や土地の管理者の判断で認められているものです。マナーの悪さで維持費がかさめば、その場所は閉鎖されます。責任あるキャンプは環境のためだけではありません。次に来る旅行者が同じ場所に車を停められるかどうかが、そこにかかっています。
「来たときよりも美しく」をこの国流に
おなじみの原則は、そのまま通用します。事前に計画を立てる、傷みにくい地面でキャンプする、ごみをきちんと処理する、見つけたものは持ち帰らない、火の影響を最小限にする、野生動物を尊重する、ほかの人に配慮する。ニュージーランドで変わるのは、それぞれの原則の中身です。
生ごみも含め、すべて持ち帰りましょう。多くの自治体や環境保全省(DOC)のキャンプ場では、トイレがあっても「持ち込んだものは持ち帰る」が原則です。森に捨てた生ごみは動物を引き寄せるうえ、種子や害虫を運ぶおそれもあります。
- 生ごみも持ち帰る
- 整備された地面に停める
- ごみ箱は見えるまでないものと考える
排水とごみ
生活排水(グレーウォーター)とトイレの汚物は、汚水廃棄場(Dump Station)で処理するものです。生け垣や雨水溝、川に捨ててはいけません。汚水廃棄場は地図で探せて、一般的に無料か安価で、処理は数分で終わります。それ以外の場所でカセットトイレを空けることは、キャンパーがする行為のなかで最も環境を傷つけ、キャンプ場の閉鎖にも最もつながりやすい行為です。
川や湖で食器を洗うのはやめましょう。排水は持ち帰るか、少なくとも水辺から50m以上離れた場所で、生分解性の洗剤を少量だけ使います。生分解性だからといって、水の中で無害というわけではありません。
検疫と外来種対策
カウリ・ダイバック病は、靴や道具についた土で広がります。通りかかった洗浄ステーションはすべて使い、水で流すだけでなく土をしっかりこすり落としましょう。カウリの森では木道から外れないことが大切です。マートルラスト(myrtle rust)や、ディディモ(didymo)のような淡水の外来種も、水系を移るあいだに洗わなかった道具について同じように広がります。
淡水に入れたものは、別の水辺で使う前に点検・洗浄・乾燥(Check, Clean, Dry)しましょう。対象はボートだけではなく、ブーツ、テント、釣り道具、パドルボードも含まれます。
- 洗浄ステーションはすべて使う
- 水系を移るたびに点検・洗浄・乾燥
- カウリの森では木道を歩く
野生動物とラーフイ(rāhui)
ケア(kea)、ウェカ(weka)、イルカなど、どんな動物にもえさをやらないでください。人間の食べ物は動物の行動を変えてしまいます。特にケアの場合、それが道路や駐車場で命を落とす直接の原因になります。食料やごみは鳥が届かない場所にしまい、しっかり閉めたつもりのものでもケアは開けてしまうと考えておきましょう。
ビーチや保護区では、特に海岸の鳥の繁殖期を中心に、犬の制限が広く設けられています。ラーフイや慣習に基づく立ち入り禁止は、人が亡くなったあとや資源の回復を待つためなど、きちんとした理由があって出されるものです。お願いではなく、絶対に守るべきものとして扱いましょう。
整備された地面にとどまる
車は整備された駐車面や区画に停めましょう。タソック(tussock)の草地、砂丘、湿地の縁は、車1台が入っただけでも回復に何年もかかります。自治体がエリアの閉鎖を提案するときに写真に撮るのは、まさにこうした傷跡です。
歩くときも同じです。トラックの近道をすると侵食が進み、特に高山帯では深刻になります。生育期間が短く、土壌も薄いためです。
町の近くではよき隣人に
町なかや町の周辺でのフリーダムキャンプは、暗黙の了解のうえに成り立っています。夜は静かに過ごし、発電機はなるべく使わず、朝は早めに出発しましょう。燃料やコーヒー、食料品は地元で買い、町にお金を落とすことも大切です。キャンプ場の存続が議論されるとき、議員たちが耳を傾けるのは経済面の話です。
キャンプ場が荒らされているのを見かけたら、見過ごさずに自治体かDOCに知らせましょう。キャンプ場が閉鎖されるのは、たいてい問題が報告されないまま放置され、片付けの費用が場所を残しておく利点を上回ってしまったときです。
- 夜は静かに、朝は早めに出発
- お金は地元で使う
- 迷惑行為は見過ごさずに通報
ルート上のスポット
出発前に確認
ルールや状況は変わります。出発前に公式情報と、目的の公園やキャンプ場のページをあらためて確認してください。
よくある質問
ニュージーランドでの責任あるキャンプとは?+
認められた場所でキャンプし、ごみはひとつ残らず持ち帰り、排水とトイレの汚物は所定の施設で処理し、火はルールの範囲で使い、来たときと同じ状態で去ることです。いまあるフリーダムキャンプの規制は、それを守らなかった旅行者への直接の対応として生まれました。
キャンパーがしがちないちばんの失敗は?+
排泄物の問題です。キャンプ場や水辺の近くで用を足す行為は、何よりも早く無料のキャンプ場を閉鎖に追い込みます。セルフコンテインド認証の規則で固定式トイレが必須になったのも、これが理由です。
そのまま旅へ
立ち寄り先を保存して、旅全体を計画
保存したスポットから順路を組み、距離を計算し、日付、メモ、やることリストもまとめておけます。



